旧居留地の一角に佇む「TOOTH TOOTH maison 15th（トゥーストゥース メゾン ジュウゴ）」は、神戸らしい上品さと洋風レトロが調和した、特別な雰囲気を持つカフェレストランです。周囲には石造りの建物や並木道が続き、冬には神戸ルミナリエの灯りが近くを彩る、とてもロマンチックなエリアにあります。

お店の名前にある“15th”は、旧居留地の「15番館」に由来するそうです。実際にスタッフの方に伺うと、建物の番地をそのまま店名にしているとのこと。そう聞くと、この空間全体が“神戸の歴史を味わう場所”であることが一層感じられました。

建物は、明治期からの洋館を活かした造りで、外観だけでなく中の階段や窓枠にも趣があります。階段を上がるとギシギシと木の音が響き、まるで時間がゆっくりと流れているよう。玄関を入って右手の部屋に案内され、座った席のすぐそばには、美しく並んだケーキのショーケースがありました。ショートケーキやタルト、ムースなど、どれも芸術的に仕上げられていて、見ているだけで幸せな気持ちになります。

味わいも上品で、甘さ控えめの生クリームや香ばしいタルト生地など、素材の良さがしっかり伝わる仕上がり。どの一皿にも、神戸のカフェ文化を大切にしてきたTOOTH TOOTHらしさが感じられます。

都会の中にありながら、日常を少し離れて静かに過ごせる空間。
買い物帰りや特別な日のお茶の時間にもぴったりの場所です。